【法話の背景】
怒りはいつだって自分の本心の隠れ蓑です。私たちが怒りを持つ時、その後ろには、時に自分でも気づいていない本心が隠れているものです。
その本心を的確に見極めて、自分で満たしてあげることができれば、怒りは自ずから消えていきます。
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怒りっぽいのをなんとかしたいと思っているあなたは、怒りっぽいことが損だということを知っているはずです。だからきっと、変えたいと思っているんだと思います。
でも、その変え方がわからない。
どうしても、いつも心が勝手に反応してしまう。そう悩んでいるのだろうと思います。
今日はその怒りっぽさを克服するために、2つのことを知ってみてください。
ひとつは、怒りとはどんな場合であれ、「自分を認めてもらいたいという心の叫び」だということです。あなたが怒りを感じる時、あなたは心の奥深くで、自分のことを認められていないと感じているのです。
だから、怒りっぽいあなたも、あなたがどれだけ素晴らしいのかを他人が認めてくれたら、あなたの怒りは無くなります。
そして、もう一つの知っておいてほしいことは、自分自身がその「他人」になれるということです。つまり、心理的には、自分自身が自分を認めてあげることでも、他人に認めてもらうのと同じ効果があるということです。
だから、怒りを感じる時、「今自分は自分のことを認めてもらいたいのだ」と正しく心を観察し、そして、その気持ちに気づいたら、あなた自身があなたのことを褒め、認めてあげてください。
だれにも認められなくても、「私の素晴らしさは私自身が一番よく知っているのだ」という確信が強まれば、それだけで怒りは消えていくものです。
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